大分大学医学部整形外科学教室Department of Orthopaedic Surgery, Oita University

脊椎脊髄外科

診療体制

1.脊柱変形

思春期の女の子に多い特発性側弯症や、成人・高齢者の後側弯症(腰曲がり)などの脊柱変形に対し、椎弓根スクリューを使用した矯正術を行っており、脊椎脊髄病学会認定指導医が厳密な手術適応のもとに、最先端の装置、技術を導入し、安全かつ確実に実施しています。

25歳女性(特発性側弯症:遺残例)

25歳女性(特発性側弯症:遺残例)

72歳男性 (後弯症)

72歳男性 (後弯症)

2.脊髄腫瘍

脊髄腫瘍
脊髄に発生する腫瘍の摘出術を行っています。手足に麻痺を残さないために、手術用顕微鏡の使用と、術中モニタリングを行うことにより、難易度の高い症例でも良好な成績を得ています。

3.MIS-TLIF

腰椎すべり症に対する腰椎除圧固定術は、以前は手術部位を大きく開き直視下に手術を行っていました。しかし、筋肉を大きく剥離する影響もあり体への負担が大きい手術でした。そこで、体への負担を少なくするため筋肉を大きく剥離せず、レントゲン透視撮影を行いながらスクリューを刺入する低侵襲腰椎固定術(MIS-TLIF)が開発され、当院でも導入しています。

4.XLIF

XLIF

XLIF(エックスリフ)は、MIS-TLIFと同様に日本で普及しつつある低侵襲手術で、欧米では約15年前、日本では2013年から承認され実施されています。この手技の最大の利点は神経を直接触らないで神経の除圧と、脊柱変形の矯正を行える事にあります。全国でも限られた医師と医療機関でのみ実施されており、当院でも行っています。

81歳女性 (後側弯症)

81歳女性 (後側弯症)