関節外科、脊椎外科、骨軟部腫瘍の診療グループを4ヶ月単位でローテーションします。疾患概念、治療戦略などを学習するとともに、整形外科的な基本手技(診察・検査・処置・手術)を身に付けます。また、学会発表や抄読会を通して、アカデミックな素養を養います。
整形外科のひとつの大きな柱は、外傷学です。骨折や脱臼を含む外傷は、大学では症例が少ないため、市中の一般病院(特に救急医療に取り組んでいる病院を選択しています)で研修を行います。
脊椎疾患や人工関節は、手技的に高度な部分があり、ある程度研修が進んだ段階で学ぶほうが効率的と考えます。このため、3年目で、脊椎疾患や人工関節を集中的に治療している関連病院で研修を行います。
2年間関連病院での研修を終えた後、大学で再び勤務していただきます。大学で行われている医療を再び見ることで、1年目の自分が2年間でどのように成長したか、きっと理解できると思います。また、1年目の研修医を指導する機会もあるでしょう。そのことにより、さらに自分を高める機会ができると思います。なお、研究を行いたい場合は、病棟を担当しない期間(最大6ヶ月程度)を作ります。
その後、より専門的な習練を行うためのコースも準備しています。
関節外科、小児整形外科、脊椎外科など自分が興味を持って学んでみたい分野がある場合、対応する関連病院への勤務を希望することができます。
研修の過程で、研究に興味を持った時は、大学院に進学することができます。また、海外留学(短期、長期)の受け入れ先もありますので、いろいろな希望に対応できると思います。
なお、大分大学で初期研修を行い、選択期間中、整形外科にローテーションした場合には、関連病院での勤務を臨床研修後1年目で行う場合があります。